ハイドロキノンは乳首の黒ずみに向いている？トレチノインとの併用も紹介

「肌の漂白剤」と呼ばれるほど、即効性を期待できる美白成分ハイドロキシン！筆者の元にも多くの方から、「乳首の黒ずみケアにハイドロキシンを使えるの？」、「ハイドロキシンをバストトップのケアに使った場合の副作用が気になる」との質問が寄せられています。

そこで、ハイドロキシンを使用した、乳首の黒ずみケアの効果とリスクについて解説します。さらに、美意識の高い女性の間で話題になっている、乳首の黒ずみ治療「トレチノイン療法」についてもまとめているので、参考にしてみてください。

そもそもハイドロキシンは乳首の黒ずみケアに効果があるの？

結論から述べますと、ハイドロキシンはバストトップの黒ずみに対して、美白効果を期待できます。乳首の黒ずみは、メラニン色素の分泌が活発になって生じる現象です。ハイドロキシンにはメラニン色素の生成そのものを抑制する作用があるため、乳首の黒ずみケアにも有効です。

そのため、ハイドロキシンは乳首の黒ずみ以外にも、お顔や手足のくすみケアなど、さまざまな美白ケアに使用されています。そこで、この機会にハイドロキシンの効能についてより深く勉強してみましょう。

乳首の黒ずみも、お顔にできるしみと同じように、メラノサイトとチロシナーゼと呼ばれる2つのメラニン成分の増殖が原因となり、皮膚に色素が沈着して起こる現象です。

ハイドロキシンには、メラノサイトとチロシナーゼの働きを抑制して、メラニン色素の生成を阻害する効果があります。つまり、ハイドロキシンには乳首に新たな黒ずみができるのを防ぐ効果を期待できるのです。

ハイドロキシンはできてしまった乳首の黒ずみを、淡色化させる効能を見込めます。これはハイドロキシンには、皮膚のメラニン色素の沈着を薄くする還元作用があるためです。

一般的に「美白」をウリにしている黒ずみケア専用のクリームの多くが、乳首の黒ずみを予防することを目的としています。その点、ハイドロキシンにはすでにできてしまった乳首の黒ずみを解消する効果があるため、薬効性に優れた美白クリームと言えます。

ハイドロキシンは一般的な美白成分に比べて、10倍〜100倍もの効能を期待できます。効能の高さだけを見ると、確かに乳首の黒ずみケアに向いていますが、副作用も報告されているため、ハイドロキシンを使用する際には注意が必要です。

使用後に肌に赤みが見られたり、より黒ずみが濃くなったなどの症例が見られます。また、ハイドロキシンの割合が5％以上の高濃度の美白クリームを使用すると、肌が白抜けするリスクもあります。

これらの症状が見られた時には、かかりつけの皮膚科を受診しましょう。また、ハイドロキシンには紫外線に反応しやすいというデメリットもありますから、必ず日焼け止めクリームと併用するようにしてください。

市販されているハイドロキシンを含む美白クリームは、純正型と安定型の2種類があります。純正タイプは効果を感じやすい反面、副作用のリスクも高いため、効能が穏やかな安定型が乳首の黒ずみケアにおすすめです。

また、ハイドロキシンは空気に触れると品質が劣化しやすいため、開封後は1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。成分が変化してしまうと、効能が低下してしまいますし、肌荒れを起こすリスクも高くなります。

乳首の黒ずみケアを本格的にはじめたい方におすすめの治療方法が、トレチノインとハイドロキシンを併用する「トレチノイン療法」です。こちらの治療方法は、ドクターがおこなう医療行為ですので、安全性の高さが魅力です。

どのような治療方法かと言いますと、処方箋の指示に従い、トレチノインとハイドロキシンを適量バストに塗って、黒ずみを淡色化させていきます。乳首がどのくらい黒ずんでいるかによって、治療期間は変わります。2、3ヶ月を1クールとして、1〜2ヶ月の休薬期間を設けて、再度治療をおこなう治療方法です。

休薬期間を設置することで、薬の耐性ができづらくなるため、その分高い効果を期待できます。バストトップの黒ずみを気にしている女性の方達の間で、レーザー治療を受けずに、手軽にピンク色の乳首に近づけると、高く評価されています。

ハイドロキシンは優れた美白成分ですが、慎重に使用しないと、乳首が赤く腫れてしまうなどのトラブルが考えられます。また、薬の耐性が付いてしまうと、乳首の黒ずみが再発した時に、思うような効果を得ることができません。

ハイドロキシンを使用して乳首の黒ずみを解消したい方は、皮膚科医に相談してみてはいかがでしょう。ドクターが皮膚の状態をチェックして、ハイドロキシンを処方してくれるので、副作用のリスクが少なく安心です。